互いの強みを活かした協業により、 視聴者・サプライヤー・放送局「三方良し」の新規事業を立ち上げ

2022年2月に関西テレビのECサイト『イチオシTV百貨店 CattoCo!(カットコ!) カンテレ店』がオープンしました。関西テレビ放送の番組で紹介された地域の名産品・逸品がECサイトで購入できるサービスです。視聴者も事業者も喜び、関西テレビ放送にとっては新規事業となる、三方良しのこのサービスは、関西テレビ放送とギフトパッドの協業で実現しました。関西テレビ放送のご担当の方にお話を伺いました。
 

〈お話を伺った方〉
関西テレビ放送株式会社
ビジネス本部 コンシューマービジネス局
イベント事業部 部次長
坂田 佳弘 様(インタビュー時)

ビジネス本部 コンシューマービジネス局
ビジネス開発部 専任部次長
中村 道郎 様(インタビュー時)


関西テレビ放送株式会社とは・・・
フジテレビ系列(FNN・FNS)の準キー局。大阪に本社を置き、近畿2府4県、徳島を対象にテレビジョン放送を行う。「多彩なコンテンツで人々に豊かな生活を!」をビジョンに掲げ、番組制作力を起点とした事業の多角化にも挑んでいる。

公式ホームページ https://www.ktv.jp/

「ギフトパッドなら実現できます」という言葉から始まった新規事業

坂田様

─── 『イチオシTV百貨店 CattoCo! カンテレ店』は坂田様からご相談をいただきました。どのような理由で始められたのですか?


坂田様 テレビが発信した情報を視聴者の皆さんの行動にスムーズにつなげる動線を作れたらと思ったことです。私自身もテレビを観ていて「おいしそう」「買いたい」と思うことがあります。けれど、その場で買えないから忘れてしまうことが多いのです。ネットで買えたら視聴者として嬉しいですし、紹介されたお店や生産者の方もテレビ局のECサイトで長く販売されたらメリットになることもあるだろうと思いました。それ以外でいうと、TV局として広告収入以外の新しいマネタイズを考えた新規事業を作りたかったのもあります。
 

─── 開設にあたって、どのような課題がありましたか?


坂田様 ものを集めて売った経験がないため、どう実現したら良いのかわからないことだらけで。社内に通販の部署やグッズを売る部署はあります。しかし、通販子会社がやっているテレビショッピングは売るためのものがあって番組を作って売っていくものです。グッズ販売も商品ありきですから、仕組みが違います。


─── そこでパートナーとしてギフトパッドを選んだ理由を聞かせてください。
 

坂田様 最初のきっかけは、ギフトパッドさんと接点があった他の部門からの紹介です。お話ししてみたら、サプライヤーとの契約から配送までお任せでき、こちらがやりたいことを全部やってもらえることがわかりました。できるだけ早くスピード感をもって実現したいという要望も叶えてもらえそうでした。

テレビなどで取り上げた商品は一定の販売数の増加は見込めるものの、継続して販売数を伸ばすことが難しいのが現状です。生産者様・小売業者様への継続的な支援をするには業務委託ではなく協業でこのプロジェクトをやりたいと考えていたところ、会社同士の協業のベースができていたこともあって、他社比較などはせず、ギフトパッドさんと一緒にやっていこうと決めました。

ECサイト完成までの苦労と成果

中村様

─── ECサイトのリリースまでに苦労された点などあれば教えてください。
 

坂田様 知らないこと、わからないことばかりなので、全部ギフトパッドさんに教えてもらいながら進めました。苦労というわけではありませんが、調整したのはギフトだけでなく自分で購入できるようにするところです。ギフトパッドさんはギフトが専門ですが、私自身はまず自分で購入して、そのうえで人にプレゼントしたいと思うので、そこをすり合わせて両方できるようにしました。


「よ~いドン!」という情報番組の「本日のオススメ3」というコーナーで紹介したものを掲載しています。番組で紹介する品の中には、ECサイトで販売するほどの数がないものや、通販に適さないものもありますので、紹介したものを全部掲載できるわけではありませんが、徐々に増えています。また、「関西おいも万博」というイベントに出展された商品も扱っています。このイベントは2万枚のチケットが事前にソールドアウトになるほど人気があり、イベントに行けなくても買えることで喜ばれています。


中村様 番組で紹介させてもらうお店、イベントに出展するお店などにとっても、長くここで紹介され販売されるのはメリットになります。そこで、取材依頼をする際に「こんなサービスもあります」と紹介することを浸透させていっているところです。


ECサイト以外でも、今年の7月にオウンドメディアの「みよか」を立ち上げた際にギフトパッドさんのデジタルギフトサービス「『Giftpad ticket(ギフトパッドチケット)』を活用させてもらいました。フォロー&リポストキャンペーンとして、1万円分が5名様に当たるという内容にしたところ、フォロワー数が約数百倍に増えました。このような当社のSNS施策とギフトパッドさんのソリューションは非常にマッチしやすく、さまざまな形で活用させていただいています。また、系列局との会議体で各地から人が集まる際のお土産にギフトパッドさんのシステムを使い、荷物なく帰って好きなものを選んでもらう形にしたのが喜ばれたなど、社内でも活用させてもらっています。

「協業しているから」だけではない対応力と期待感

 ─── ギフトパッドとさまざまな取り組みをし続けている理由はどのようなところにありますか?


坂田様 トータルとしてサポートしてもらえることと、相談のしやすさ、レスポンスが早いことですね。何か投げかけると1週間も経たずにしっかりとした提案が出てくるのは、他にはないスピード感だと思います。お互いに相手にないものを持っているので、強みを組み合わせたり補い合ったりすることで、単独ではできない新しいことができていく期待感もあります。

 
─── どのような企業様にギフトパッドをおすすめしたいですか?


坂田様 いろいろあると思いますが、まずは、同じ悩みを持つ系列局ですね。DXが実現できる手段をお持ちの会社さんということで既に何件かは紹介しています。系列局全部で一緒にやれると、集客も増してもっと大きなものになっていきますし、新しいこともできると思います。


─── 今後ギフトパッドにどのようなことを期待されますか?
 

中村様 私たちは近畿2府4県、徳島を背負っているエリア局なので、この地域の活性化にも貢献したいと思っています。ギフトパッドさんが自治体と一緒にやられている『region PAY(リージョンペイ)』を当社が紹介して、地域を盛り上げる取り組みもできればと思います。


─── 実現に向けて推進してまいります。放送と通信と地域の融合ができれば御社にとっても新しい大きな強みになると思います。


坂田様 事業という枠組みは納品して終わりではなく、同じ目標・同じ目線で出来ることがメリットだと感じています。これからも新しい事業や取り組みに対して共にアイデアを出し合い前進していきましょう。よろしくお願いします。

─── ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。



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