株主との関係性強化を目指し、多くの上場企業が実施しているのが株主優待制度です。企業によって、さまざまな商品が贈られています。今回は、株主にとっても、企業にとっても満足度の高い株主優待について解説します。

 

株主優待は、企業が株主に対して感謝の気持ちを表すための贈り物であり、株主の満足度や企業への信頼感を高める重要な手段です。

 

企業によって優待品として選ぶ商品はさまざまですが、主流は下記の4つです。

 

・自社商品

食品メーカーや化粧品メーカーなど、消費者向けの商品を多く取り扱う企業では、自社製品を株主優待として提供することが一般的です。自社商品を提供することで、株主に対して企業の魅力や商品価値を直接伝えることができ、ブランディング効果も期待できます。

 

・自社の商品券

コンビニやドラッグストア、飲食店など全国にチェーン展開している企業では、自社で使える商品券を株主優待として提供することが多く見られます。全国どこでも利用できるため、株主が手軽に活用できる点が魅力です。店舗への来店を促すことで、リピーターの獲得にもつながります。

 

・全国共通商品券

自社商品や自社商品券を提供するのが難しい企業では、全国共通の商品券を優待品として選ぶことがあります。企業の商圏や業種を問わずに利用できるため、株主のニーズに幅広く応えられる手段として適しています。

 

・カタログギフト

カタログギフトは、さまざまなジャンルの商品から株主が自由に選べる点で人気があります。自社商品や商品券の提供が難しい場合や、幅広い年齢層の株主に配慮したい場合に適しており、株主が自分の好みに合った商品を選択できるため、満足度も高くなります。

株主優待を用意することは、企業のブランドイメージ向上や株主の満足度、株価の安定化などさまざまなメリットがあります。一方で、選んだギフトがあまり喜ばれないケースも起こり得ます。

 

ここでは、企業がよく直面する株主優待のギフトに関する課題を紹介します。

 

自社商品を優待として提供することは、企業の商品を直接株主に知ってもらえるメリットがあります。しかし、受け取った商品が必ずしも株主のニーズに合うとは限りません。例えば、男性の株主に女性向けのシャンプーを贈った場合、喜ばれないこともあります。

また、食品などの需要が高い優待品では、在庫管理を適切に行わないと供給が追いつかず、株主に不満をもたらしてしまうケースもあります。

 

株主優待として自社の商品券を贈る企業は多く見られますが、特に紙の商品券では管理が煩雑になりがちです。また、商品券を受け取った株主がそれを転売するケースもあり、企業としては意図した通りに利用されないこともあります。

 

このような問題を避けるためには、管理の効率化や電子商品券の導入などの対策も検討が必要です。

 

全国共通の商品券は、利便性が高いため株主にとって使いやすい選択肢であるものの、自社と関係のない店舗やサービスで使用される可能性があります。特に、自社の認知度向上を目的として株主優待を実施している企業では、自社との関連が薄まることが課題となることがあります。

 

そのため、全国共通商品券を提供する際には、その効果とデメリットを慎重に検討しなければなりません。

 

カタログギフトは、株主が自分の好みに合わせて商品を選べる点が魅力です。しかし、贈り手である企業にとっては手間やコストといったデメリットも発生します。カタログの作成や準備、発送の管理はもちろん、発行後の在庫管理も課題にあげられます。

 

特に人気のある商品が早期に在庫切れになるリスクや、納期が遅れてしまう可能性があるため、株主の期待を損ねないような対策が必要です。また、ギフトの保管スペースが不足する場合、管理が複雑になることもあります。

株式会社ギフトパッドでは、株主優待におけるさまざまな課題を解決するための「株主優待ソリューション」を提供しています。「株主優待ソリューション」は、株主に満足度の高いギフトを提供しつつ、株主優待の業務効率化も実現します。

 

ここでは、具体的なサービス内容を紹介します。

 

当社の株主優待ソリューションでは、株主優待の準備から運用までの一連の業務をお任せいただけます。具体的には、下記の3つのプランから最適な内容を提案いたします。

 

1.デジタル優待券

デジタル通貨アプリ「region PAY」を活用して、株主が自グループの店舗で利用できるデジタル優待券を発行できます。デジタル優待券は転売の防止に役立つほか、利用データの分析や活用にもつながります。紙クーポンも発行できるので、デジタル化に慣れていない株主にも対応可能です。

 

2.自社商品Webカタログギフト

自社の商品をWebカタログギフトとして提供し、株主が好みの商品を自由に選べるサービスです。保有株数に応じた金額設定も可能なので、株主ごとに優待内容を調整できます。

 

3.GP商品Webカタログギフト

ギフトパッドのWebカタログギフトを貴社専用にカスタマイズし、株主優待として提供するプランです。企業のニーズに応じて「アンケート機能」や「ポイント機能」なども追加できます。

 

株主優待の準備にあたっては、優待通知書の作成・発送、パンチング作業、お問い合わせ対応など、さまざまな業務が発生します。ギフトパッドでは、これらの周辺作業もワンストップでサポートするため、担当者の業務負担を軽減しつつ、株主の満足度向上を図ることが可能です。

 

また、アンケートの集計やデータ管理、企業情報やIR情報の配信まで対応できるため、株主優待業務全般をスムーズに進められます。

ギフトパッドの「株主優待ソリューション」は、多くの企業で採用され、株主の満足度向上や業務効率化に役立っています。ここでは、導入事例として3つの企業の成功例を紹介しましょう。

 

エー・ピーホールディングス様では、優待品として自社商品に加え、グループ店舗で利用できるregion PAYポイントを株主にプレゼントしています。約18,000人の株主に対して、この新しい優待方式を導入しました。

 

これまでの優待品であるお米券では転売が多く見受けられ、株主優待が必ずしも自社商品のプロモーションにはつながっていませんでした。そのため、株主優待を通じて自社の商品やサービスに株主が触れる機会を増やしたいという課題がありました。

 

この課題を解決するため、エー・ピーホールディングス様では、自グループ店舗のみで使用できる独自の優待券を発行し、株主が直接自社商品に関わる機会を提供しました。また、アンケート機能を活用して株主の満足度や意見を収集し、今後の優待改善に活用しています。

 

ヨンキュウ様では、優待品として自社商品とクオカードを株主に提供しています。約6,000人の株主に対し、Webが苦手な株主にもわかりやすい優待を実現しつつ、事務作業の簡素化も図りたいというニーズがありました。

 

そこで、Webだけでなく電話やFAXでの対応も可能な仕組みを導入し、すべての株主がスムーズに優待を受け取れるようにしました。

 

また、通知書の作成や発送、問い合わせ対応などの事務作業をギフトパッドが代行し、担当者の業務負担を軽減しています。これにより、ヨンキュウ様は効率的な株主優待提供と株主満足度の向上を実現しています。

 

名港海運様では、株主に対して愛知県の特産品から選べるギフトを提供し、株主が選択の自由を持てる株主優待を実現しています。

 

Webに不慣れな株主のためには、ハガキによる申し込みも受け付けも実施。さらに、株式の保有数や保有年数に応じて商品を選べる仕組みを整えました。こうして、優待内容、申し込み方法ともに、柔軟で満足度の高い優待制度が実現できました。

 

注文の受付から問い合わせ対応までギフトパッドが対応することで、業務の効率化を図り、株主対応に関わる手間を大幅に削減しています。

株主優待は、企業が株主への感謝を表すと同時に、自社のブランドや商品への理解を促進する効果的な手段です。しかし、優待品の選定や管理の際には、さまざまな問題点も抱えがちです。

 

ギフトパッドの「株主優待ソリューション」は、デジタル優待券やWebカタログギフトなど、柔軟な選択肢とサポート体制でこうした課題を解決し、株主満足度の向上と業務効率化に貢献します。自社に適した優待ギフトの導入を検討し、株主との関係をさらに強化してみませんか。