「抽選キャンペーン」は新規顧客の獲得や認知度向上のための効果的なプロモーションです。しかし、従来の紙ベースのキャンペーンやイベント会場での即時抽選は、人的・時間的コストの負担が大きいのが難点といえます。そこでおすすめなのが、抽選キャンペーンを「デジタル化」する方法です。
今回は、抽選キャンペーンのデジタル化によって得られるメリットと、具体的な実施方法について解説します。マーケティング担当者は、ぜひ参考にしてみてください。
抽選キャンペーンには、大きく分けて「即時抽選」「後日抽選」の2つの方法があり、それぞれ実施方法や準備、集客効果が異なります。ここでは、各方法に必要な作業やメリットを紹介します。
即時抽選(インスタントウィン方式)とは、抽選キャンペーンの当選結果がその場でわかる方法のことです。アナログの抽選キャンペーンであれば、ガラポン抽選会やスクラッチクジ、三角クジなどがあげられます。
デジタルの抽選キャンペーンであれば、QRコードやシリアルナンバー、SMSパスコード、アンケート回答、ポイント抽選などです。下記で必要な作業とメリットについて紹介します。
【アナログの場合】
即時抽選をアナログな方法で実施する場合は、イベント会場の設営やキャンペーン用紙の作成などの作業が発生します。下記はその具体例です。
・応募券や参加用紙の準備
応募者が記入できるフォームや参加用紙を用意します。
・抽選会場の設置
キャンペーンの場で即時抽選を実施するためのスペースを設け、抽選ボックスやガチャマシンなどの設備を配置します。
・当選通知と景品の手渡し
当選した参加者にその場で景品を渡すためのスタッフを配置し、事前に景品を準備しておきます。
アナログ形式での即時抽選では、その場で当選者に景品を渡すため、スタッフの配置が必要です。
【Webの場合】
即時抽選をWeb方式で実施する場合、システムを構築する作業がメインです。下記は、Web方式で実施する場合の必要な作業例です。
・応募用のQRコードやURLの設置
ポスターやWeb広告にQRコードやURLを設置し、応募者がスマートフォンやPCからアクセスできるようにします。
・抽選結果の自動表示
応募者が抽選結果をすぐに確認できるよう、即時抽選の実行と結果表示のシステムを構築します。
・問い合わせ対応
応募者からの問い合わせに対応する体制を整えます。
・当選確率の設定・調整
応募者数やキャンペーンの規模に応じ、システム上で当選確率を設定します。
・当選通知の自動化と景品の発送
景品がデジタルであれば、メールでクーポンやギフトを即時に送付することが可能です。物理的な景品の場合は当選者の住所を収集し、後日発送します。
Web形式の即時抽選は、応募者がQRコードやリンクから簡単にアクセスできるため、利便性が高く、イベント開催に合わせた集客も期待できます。また、受付や抽選自体はシステムにて自動化でき、運用の負担も軽減できます。
即時抽選の大きなメリットは、その場で結果が出る手軽さやエンターテインメント性です。こうした即時抽選の特性は人々の関心を引きやすく、高い集客効果が期待できます。例えば、イベント会場で即時抽選を実施すれば、来場者をその場に引き留め、参加意欲を高められるでしょう。
また、即時抽選は当選者への通知作業や事後対応が不要であるため、企業側の運用負担が軽減できる点もメリットです。
後日抽選は、応募期間が終了した後に抽選を実施し、当選者を決定するタイプのキャンペーン方法です。主に、はがきでの応募やアンケート型のキャンペーンなどで実施されます。下記で、後日抽選に必要な作業、メリットを紹介します。
後日抽選では、応募しやすい環境を構築すること、公平な抽選を実施することが大切です。下記は、必要な作業例です。
【アナログ(はがきなど)の場合】
・応募はがきの作成・配布
応募用のはがきをデザインし、人々が手に取りやすい場所に配布します。
・応募条件のチェック、はがきの仕分け、データ入力
応募はがきを受け取ります。はがきの内容をチェックし、データを集約・整理します。
・抽選機やシステムの準備
抽選機やデジタルシステムを使って、公平な抽選を実施します。
・当選通知と景品の発送
当選者に、はがきや封書で通知し、景品を発送します。
・問い合わせ対応
応募者からの問い合わせがあれば、丁寧に対応します。
【Webの場合】
・キャンペーンサイトの準備
Webサイトを設計・構築します。
・応募フォームの設置
応募者が簡単にアクセスできるフォームを用意し、応募者情報を収集します。
・抽選用のプログラム設定
応募者データをもとに、システムでランダムに抽選を実行します。自動化されているため、手間が少なく効率的です。
・当選通知と景品の発送
システム上で当選者を選定し、通知メールやSNSメッセージで結果を知らせます。景品が電子ギフトやクーポンであれば即時配布が可能です。
・問い合わせ対応
応募者の問い合わせに対応できる体制を整えます。チャットボットで問い合わせ対応を自動化する方法もあります。
Webでの後日抽選は、応募条件のチェック、仕分け、データ入力などを簡易化・省略できます。
後日抽選は、企業が応募者の参加条件を確認した上で当選者を選定できる点がメリットです。また、応募者が当選発表を待つことにより、キャンペーン終了までの期間中にブランドや商品への関心を持続させられ、長期的な関係性の構築にも期待できます。
下記で、抽選キャンペーンを実施する際の注意点を4つ紹介します。
抽選キャンペーンを実施する際は、景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)に違反していないか確認することが重要です。景品表示法は、商品の品質や価格について偽らないように規制すると同時に、景品類の最高額を制限し、消費者がより良い商品を選択できる環境を守るための法律です。
景品表示法による景品規制は、「一般懸賞に関するもの」「共同懸賞に関するもの」「総付景品に関するもの」の3つがあり、それぞれ景品類の限度額が異なります。
抽選キャンペーンが商品の購入を伴って実施されるものであれば「一般懸賞」に該当し、下記の限度額に準ずる必要があります。
出典:消費者庁「景品規制の概要」
抽選キャンペーンを円滑に進行するために、十分な人員を確保する必要があります。どのくらいの人員が必要かは、抽選キャンペーンの実施方法や規模に応じて異なります。
例えば、アナログ方式の即時抽選の場合は、イベントの準備や対応に人員が必要です。アナログ方式の後日抽選の場合は、条件を満たしているかのチェックやはがきの仕分け、データ入力などに多くの人員が必要です。
アナログでの仕分けやデータ入力はミスが発生しやすいため、ヒューマンエラーのリスクが高まります。応募が増えるほどそのリスクも高まるため、リスクを抑えるためには、ダブルチェック体制や作業のデジタル化が有効です。
キャンペーンでは応募者の個人情報を取り扱うことが多いため、個人情報保護法の遵守が必要です。特に、はがき応募の場合、原則的にすべての応募者から個人情報を取得することになります。多くの紙情報を安全に保管・管理するための体制を整えましょう。
抽選キャンペーンをデジタル化することで、人々の応募ハードルが下がり、集客効果が高まります。ここでは、抽選キャンペーンをデジタル化するメリットや実施方法について解説します。
抽選キャンペーンをデジタル化する大きなメリットとして、下記の2つがあげられます。
アナログでの抽選キャンペーンは、応募者情報の集計から景品の発送作業に至るまで、基本的に手作業です。しかし、抽選キャンペーンをデジタル化すれば、ほとんどの作業をシステムで自動化できます。電子クーポンやギフトカードなどのデジタル景品であれば、配送の手配も必要ありません。
デジタル化により、電子クーポンやWeb上で使用できるギフトカード、動画コンテンツなど、景品の選択肢が増えます。消費者にとっても利便性が高く、興味を引きやすい景品を提供できるため、応募率の向上につながるでしょう。
下記の3つの方法で抽選キャンペーンのデジタル化が可能です。
デジタルギフトサービスを活用したい場合は、「Giftpad ticket」をご検討ください。Giftpad ticketでは、「即時抽選」「後日抽選」の2つの抽選機能を利用できます。また、抽選キャンペーンだけでなく、成約ノベルティやアンケートキャンペーンなど、さまざまな販促キャンペーンにも活用できます。
抽選キャンペーンのデジタル化が不安な場合でも、丁寧に導入までサポートいたしますので、気軽にお問い合わせください。
抽選キャンペーンは、ブランドの認知度向上や販売促進のために広く活用されるマーケティング手法のひとつです。抽選キャンペーンをデジタル化すると、応募受付から抽選、景品発送までシステムによって自動的に行われるため、運営側の負担を軽減できます。マーケティングの効果を高めるためにも、デジタルの抽選キャンペーンを積極的に活用してみてください。
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